2009年11月28日土曜日

Artist Session with Takashi Serizawa (28th/Nov/2009)

芹沢高志さんレクチャー
場所:池尻ものつくり学校 (IID)


岸先生より、「アートと饗宴」についてのプロジェクトが紹介され、芹沢さんにレクチャーをして頂く運びになった流れについての紹介から、このセッションは始まった。


芹沢さんからのご自身の活動についての紹介。
また、デザインとアートに関する考えについて、お話し頂いた。
西洋医学や東洋医学、伽藍とバザール、問題解決と問題発見など、様々な切り口からアートやデザインについて語って頂いた。

芹沢さんを囲んで、アートやデザインなどに関して質疑応答を行う。
学生からは、さまざまな質問が飛び交い、また聴講に来られていた他のアーティストやデザイナーの方々からの質疑応答にまで至った。

レクチャーの時間が限られていたため、その後は懇親会では、様々な質問や情報交換が行き交う場となった。

芹沢さんには、東京造形大学のプレシンポジウムにもクリティック(コメンテーター)として来て頂く予定です。

/written by Daiki Nakagawa

2009年11月25日水曜日

1st step for Symposium Design/ Group Works (25th/Nov/2009)

Symposium Design / 4 weeks project
(2 presentations for one week each, and one demonstration for two weeks)

Agenda: "What is it possible for Design now"

Topic 1: What is it possible for Design itself?
Topic 2: What does Design make possible for the world?
Topic 3: What is the duty for Design?
Topic 4: What is the thing the world expects for Design?

シンポジウムのテーマ案が岸先生より出され、シンポジウムの議題設定を行うための、4つのテーマが出されて、各グループがリサーチした内容を発表した。

テーマ:「今デザインに何が可能か?」

1:デザイン自身に何が可能か?

2:デザインは世界の何を可能とするのか?

3:デザインが(今・ここで)果たすべき使命は何なのか?
(デザインはどんな責任を負っているのか)

4:世界はどのようにデザインを必要としているのか?(何をデザインに期待しているのか?)

発表形式:自由

日本の現代デザインにおける「白」に着目し発表。
プレゼンテーションはキレイで良いのですが、より分類などしてレイアウトで言いたい事がクリアに伝わればもっと良いなっと感じました。

デザインが可能な事を冊子にまとめて発表するチームもあった。
五人グループで個人ごとにページがあり内容も違うのもいいのですが、載せる内容だとか、一貫したコンセプトだとか、何かうまく伝えるものがあればよりよいと思う、つまり本や冊子というような形式を、うまくいかせる内容であれば尚良いということです。

パワーポイントでの発表とは別に、議論経過を見せるペーパーを提示している様子。
デザインという言葉は何か?ということに格闘しているようだった。このような検討過程もプレゼンテーションに含めてくれると議論が出来ます。

残り少ないですが、授業の感想を書いていく事にします。
皆、発表はとてもうまいのですが、より内容を伝えるために、次の三点くらいを気をつけてもらえるとよりクリアに伝わるかと思います。

○個人の視点を取り入れる
一般的な話題をそのまま並び替えたりするのではなく、個人がどう思うか?という視点が欠けている様にも感じます。つまり、あまりに大きな事柄を考えすぎていて身近な事柄が見えていない様にも感じてしまうので、その辺りを気をつけて、うまく身近な事柄と社会的な話題を架橋できればより実感が湧くと思います。

○何が議論できるかを考えて発表する。
何かを隠してプレゼンテーションの見栄えをよくするよりも、何が議論できるかについて考えた上でプレゼンテーションを整理すると良いかと思います。感想だけだと聞いているだけで、どこが論点かを明確にするとより質疑応答が充実すると思います。

○グループ課題での役割を考える。
グループとして課題を捉える意味を考えて発表してほしい。例えば五人いるなら五人分の作業量、内容を出すとかは最低限しないと、効率よい議論・グループ作業が出来ていないことを指し示しています。

次回は具体的な場所でタイムスケジュールも含めたシンポジウムのデザインについて発表してもらいます。

/written by Daiki Nakagawa

2009年11月21日土曜日

Artist Session with Kentaro Taki /Final (21th/Nov/2009)

アーティストセッション 講師:瀧健太郎
第三回workshop
フィールドワーク/都市空間のメディアスケープを探る
場所:渋谷

前半部ではフィールドワーク及びプレゼンテーション制作を進め、
後半部でプレゼンテーションをする運びとなった。



渋谷の中でも欲望の街として捉えられる場について、探求したもの。
知る由もなかった場が明らかにされる。



他人の街の使い方を、芝居方式で表現したもの。
予期せぬ街の使い方が紹介される。



街頭インタビューを編集したもの。
街中で捉えられる、同じような集団がどのように活動しているのかが明らかにされた。

他にも、ボールが坂道を転がっていくもの。地下空間に関するリサーチ。渋谷の多様性の記述を行ったものなどがあった。どれも非常に面白いので、近いうちにリンクなりで、閲覧できる
様にしたい。

どのtopicに関しても、場を明らかにしていく新たな方法を試す事は今後の活動にも非常に参考になる。

発表後は毎度恒例の懇親会。
いずれの場所もDeepな渋谷を体感できる場所をセレクトした。
渋谷を実際に体感することも含めてのworkshopなので、よいinspireを受け取ってもらえればっと思う。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年11月18日水曜日

3rd Presetntation of group works (18th/Nov/2009)

Group Task
Theme/ Design for something people encounter and stop at in cities.

第三回グループ課題の発表
課題:都市の中でふと足をとめる何かをデザインする
表現形式:自由

この課題の最終プレゼンテーションである。
三週間の成果を発表していて、どれも見応えがあった。

多くがプロジェクションによって発表していたのだが、写真掲載の都合上、ここではあまり掲載できないが、後日リンクにより、動画形式で見れる様にする予定。



冊子を用いた発表で、どのようなものがふと足を止めるかについて冊子でしっかりと定義しており、workshopという形で、実際にどのような事が起こるかと実験していた。
言葉の定義だけでなく、実際に事を動かす姿勢はよいのだが、もう少しworkshopだからこそできる何かを導けたらよかった。



穴(孔)に着目していたグループは、窓などを星座で覆う新たな広告を提案していた。
紙を指で穴をあけ、そこから見える特徴的な風景(或は広告)を結びつけて星座として提案する。
星座を参照するには、もう少し星座に対する読み込みが足りないかもしれないとも感じた。星座は文化や神話に至るまでの広がりを持つ、そのメカニズムをより深く読み込み、文化レベルで人々の集う場所、ふと足をとめる何かを捉えれるとよかったかもしれない。



サイン・看板に着目していたグループは、雲のように浮く新たなサインを作っていた。実際にヘリウムを入れ、浮くサインのプロトタイプを作っていた。
実際の雲の様にくっついたり離れたりするようなデザインに出来ていたらより面白くなったかもしれないし、そのような視点がその次のステップの「ふと足ととめた後」のデザインにかかわってくる内容かもしれない。

講評では、より発展するような内容にするための意見が多く述べられた。この課題は決してここで終わりではなく、それぞれの興味として持っておき、今後も考えて応用できるようなアイデアとして持っていて欲しいからだ。

グループ作業では、グループとして作業する強みについても何度か言及した。グループとしてより高い水準に到達するためにどのようなまとまりになっているべきなのか?っと。

次回からは本題の、シンポジウムのデザインに突入していく。
これまでに得た知見を活かして、よりよいシンポジウムを計画していける事を願っている。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年11月14日土曜日

Artist Session with Kentaro Taki / 2nd (14th/Nov/2009)

アーティストセッション 講師:瀧健太郎
第二回workshop
フィールドワーク/都市空間のメディアスケープを探る
場所:渋谷

第二回の今回はフィールドワークが主となった。
前回のフィールドワークで必要と判断した、記録機材を持ち込み調査を行った。

次回は前半部はフィールドワークをし、後半部でプレゼンテーションを行う。

以下、workshop風景



発表風景:
グループごとにまとまってディスカッションする。



発表風景:
後半部では、リサーチした内容を皆の前で発表。



発表風景:
リサーチ内容を発表し、皆からの意見を参考にする。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年11月11日水曜日

2nd Presetntation of group works (11th/Nov/2009)

Group Task
Theme/ Design for something people encounter and stop at in cities.

第二回グループ課題の発表
課題:都市の中でふと足をとめる何かをデザインする
形式:自由

第二回では、前回のリサーチに加えて、今回は更なるリサーチと様々な提案がみられた。



発表風景:
看板についてのリサーチを行い、新たな看板などを模索する案。



発表風景:
現在までのディスカッションの内容をまとめ、人々の集まる空間について具体的に提案したもの。



発表風景:
リサーチから導出した「穴(孔)」に関して、漢字を手がかりに分析・提案したもの。

多くのグループが提案までをしており、また足をとめた後のことまで考えている事例もあったが、「場所」という情報が欠落しているため、効果的に活用できる場所に対しての考察が薄い。次回は最後の発表と成るので、場所を限定して提案する事が望まれる。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年11月7日土曜日

Artist Session with Kentaro Taki / 1st (11th/Nov/2009)

アーティストセッション 講師:瀧健太郎
第一回workshop
フィールドワーク/都市空間のメディアスケープを探る
場所:渋谷

ビデオアーティストの瀧健太郎氏との三回のworkshop
第一回の今回は、都市空間について話し合い、テーマを決定し、実際にグループ分けしてフィールドワークを行った。

ディスカッションの結果、6つのテーマについてフィールドワークを行う事となった。
・都市における欲望(対象地/109~道玄坂)
・渋谷の多様性/渋谷世界地図
・他人の街の使い方(追跡調査)
・都市の中の部族,集団
・渋谷地下ネットワーク
・人々の体感する地形を記述

以下、workshop風景。



workshop風景:
円形に配置した机



workshop風景:
瀧健太郎氏によるworkshopの説明。



workshop風景:
各自が短いフィールドワークの成果を発表、議論。

どの内容も面白い見方なので、今後のワークショップの発展に期待。
尚、私やアーティストの瀧さん、岸先生もグループに入って学生とともに制作します。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年11月4日水曜日

1st Presetntation of group works (4th/Nov/2009)

Group Task
Theme/ Design for something people encounter and stop at in cities.

第一回グループ課題の発表
課題:都市の中でふと足を止める何かをデザインする
表現形式:自由

第一週では主に、リサーチを期待している。そこからどのようなエッセンスを発見するかがキーとなった。



発表風景:
冊子を作って発表しているグループもあった。リサーチに主眼を置いており、どのように人々がふととまっていることが説明できるかについて、考察していた。



発表風景:
個人の感情や感覚という観点から都市空間を分析しており、それに対する提案も行っていた。



発表風景:
実際にふと足を止めるデザインを各自が採取し、それらを整理して提案にまで持ち込んでいた。

総評としては「ふと足をとめる」という事に関して、あまりに抽象化してしまっているように思える。簡単なコンセプトにすり寄ってしまう事は、皆の了解をとるグループ課題ではよく起こる事なのだが、むしろグループでできる強みを活かしてほしいと感じた。
ふと足をとめた後に、一体何が起こるのか?逆に言えば、その足をとめた後を想起しないで、何をデザインしようとしているのか?ドッキリとの差異は何なのか?
次回はその辺りの提案を期待したい。

/ written by Daiki Nakagawa