2009年12月16日水曜日

Symposium @Tokyo Zokei University (16th/Dec/2009)

学生達が授業の集大成としてオーガナイズしたシンポジウムが、東京造形大学にて開かれた。

毎回の授業担当の渡辺真弓先生、岸健太氏、そしてテクニカルスタッフの中川大起に加えて、4名のゲストの方にシンポジウムに参加して頂いた。

ゲスト(敬称略)
芹沢 高志
瀧 健太郎
服部 一晃 (東京大学大学院生)
林 盛 (東京大学大学院生)

以下が当日のシンポジウムの様子。


シンポジウムの始まり。
始めは、学内で「デザインとは何か」についての情報を集める。



シンポジウム全体風景
「デザインとは何か?」についてテーマに関して、四つ議題に分かれて島を作ってディスカッションする。

シンポジウム風景
たき火を囲むように輪になって議論する。メモも取りにくい環境で、言葉のやり取りに集中する。


シンポジウム風景
プロジェクターによって、リアルタイムで四つの議題に関する議論が投影される。


最終講評
場所を変えて、先生やゲストの方々から言葉を頂いた。

○シンポジウムの事前の様子は学生達によって運営されたblogにも記録されている。
まずは、シンポジウムの担当groupとなったGroupEのblog.
2009 空間B GroupE
http://qkan.exblog.jp/

また、シンポジウムの司会や記録などを努める学生アシスタントによるblog
空間Bシンポジウム
http://ameblo.jp/kukanb-sym/

2009年12月11日金曜日

Public Presentation in Beppu (11th/Dec/2009)


ミーティング風景
プレゼンテーションの前日には、SAICのヘニー先生とプレゼンテーション及び、展示についてミーティング。SAICの学生の活動には、APUの学生有志による手助けをして頂いた。

展示風景
インタラクティブなスクリーンを用意した学生もいて、賑わっていた。

プレゼンテーション風景
当然、日本語と英語のプレゼンテーションになり、通訳の方がお二人も来て頂き、およそ50人の方々と意見交換をした。

東京サイドからは芹沢高志さんも駆け付けて頂きとアーティストの瀧健太郎さんにも参加して頂いた。

今回は、問題の共有が重要視しているため、できるだけ多くの時間をポスターセッションのように、皆と議論する時間を設けたプレゼンテーションという形になった。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年12月10日木曜日

Fieldworks in Beppu (6th~10th/Dec/2009)

別府でのSAICの学生達の活動。

彼らは現代都市の抱える問題について調査検討し、最終的には様々なスケールで何らかの解答を出す使命を追っている。アメリカの地方都市をリサーチしてから、別府の町をリサーチに望んでいる。

徹底的にリサーチに専念する人々や。
別府の振る舞いに着目し制作を始めるものなど、様々だった。


スタジオの三階を暗室にし、カメラオブスキュラで現在の風景を古い建物に投影した作品を作ったエチオピア出身のSAICの学生Egla。



8月にすでに調査に来ていた東京造形大学の宮川園さんは、別府での植物と空き地に着目し、お年寄りの方でも腰を痛めずに使えるガーデン及びキッチンの制作をしていた。


同じく8月にすでに調査をしていた、SAICの大学院生BeckyとAudreyは、空き地が駐車場としてしか使われていない現状に着目し、加えてまた車もない"空"の状態であることから、ビールケースを用いてガーデンを制作することによる可能性を検討していた。

全ての作品をここで取り上げる事は出来ないが、それぞれが何らかの手法で都市の問題に接近する様子が見て取れた。

/written by Daiki Nakagawa

2009年12月5日土曜日

Set up for Fieldworks in Beppu (4th~5th/Dec/209)

The School of Art Institute of Chicago (SAIC) における、GFRY studioに参加している学生達の別府でのフィールドワークの作業場のセットアップのため、事前に東京から別府入りした。

東京からの参加者である岸健太先生・中川大起・宮川薗さんの三人がセットアップの作業に従事した。

今回のGFRY Studioの拠点と成る、BEP.labをスタジオ用にセットアップ。
三月にも行われるフィールドワークでも同じ場所をスタジオとして使う予定である。

/ written by Daiki Nakagawa

2009年12月2日水曜日

2nd step for Symposium Design / Group Works (2nd/Dec/2009)

課題:シンポジウムデザイン
発表形式:自由

各グループが指定された場所で行うシンポジウムについて、シンポジウムのコンセプトだけでなく具体的なタイムスケジュール及び会場デザインなど総合的なプランをもって提案する。

グループごとのコンペティション形式で、具体的なシンポジウムデザインが選ばれた。

しかしながら、選ばれたグループも、原段階ではシンポジウムをそのまま行うには不十分な提案ので、選ばれたグループは、来週までにさらに具体的なプランを用意し、皆と検討することとなった。

グループから発表されたシンポジウムのプランを数点紹介する。

Group D 会場デザインについて模型にてプレゼンテーションしていた。
バルーンを利用した案を提示し、議論されている場が視覚的に把握できる。
個別に自由に議論が進んでいくのは良いかもしれないが、それが結果として何を残すのかに焦点を当てると、また提案も変わったのだろうと感じた。


Group Aは、会場デザインに重点が置かれた提案をしていた。議論した結果が光る物体に重ね合わされ残っていく作品を提示していた。ビジュアルとしてのイメージは美しく、結果として残る議論の痕跡もあるが、シンポジウムという形で何が産み出されたのか?と言う点が欠如している様に感じた。

コンペティションで選ばれた、Group Eのアイデア。

1st step→2nd step→3rd stepといった形で、初めは同時に様々な場所で行われていた数名のグループでの議論が、次々と議論するグループのスケールが大きくなるような形でシンポジウムが進行していく案を提示。
stepが変わるごとに個々のグループで行われていた、それまでの議論のプロセスを共有できるかがキーポイントとなった。また、どのようにすればこのようなシンポジウムの形式が成り立つのかを示せていない点が争点となった。

しかしながら、この会の進行のコンセプトに皆が賛成したことが、コンペティションの結果として読み取れる。

全ての提案をみた結果、講評で岸先生も指摘されたように、シンポジウムを開催する事で産み出される"新たな知恵"などに対して、より思考を巡らせた案があればよかった。

従来のシンポジウムの形式を単に批判するだけではなく、相応しいシンポジウムの形を導出する姿勢を期待したい。シンポジウムは単なる井戸端会議でもなく、何かに新しいものを創出するために向かった、そのような形を期待している。

/ written by Daiki Nakagawa