2009年12月2日水曜日

2nd step for Symposium Design / Group Works (2nd/Dec/2009)

課題:シンポジウムデザイン
発表形式:自由

各グループが指定された場所で行うシンポジウムについて、シンポジウムのコンセプトだけでなく具体的なタイムスケジュール及び会場デザインなど総合的なプランをもって提案する。

グループごとのコンペティション形式で、具体的なシンポジウムデザインが選ばれた。

しかしながら、選ばれたグループも、原段階ではシンポジウムをそのまま行うには不十分な提案ので、選ばれたグループは、来週までにさらに具体的なプランを用意し、皆と検討することとなった。

グループから発表されたシンポジウムのプランを数点紹介する。

Group D 会場デザインについて模型にてプレゼンテーションしていた。
バルーンを利用した案を提示し、議論されている場が視覚的に把握できる。
個別に自由に議論が進んでいくのは良いかもしれないが、それが結果として何を残すのかに焦点を当てると、また提案も変わったのだろうと感じた。


Group Aは、会場デザインに重点が置かれた提案をしていた。議論した結果が光る物体に重ね合わされ残っていく作品を提示していた。ビジュアルとしてのイメージは美しく、結果として残る議論の痕跡もあるが、シンポジウムという形で何が産み出されたのか?と言う点が欠如している様に感じた。

コンペティションで選ばれた、Group Eのアイデア。

1st step→2nd step→3rd stepといった形で、初めは同時に様々な場所で行われていた数名のグループでの議論が、次々と議論するグループのスケールが大きくなるような形でシンポジウムが進行していく案を提示。
stepが変わるごとに個々のグループで行われていた、それまでの議論のプロセスを共有できるかがキーポイントとなった。また、どのようにすればこのようなシンポジウムの形式が成り立つのかを示せていない点が争点となった。

しかしながら、この会の進行のコンセプトに皆が賛成したことが、コンペティションの結果として読み取れる。

全ての提案をみた結果、講評で岸先生も指摘されたように、シンポジウムを開催する事で産み出される"新たな知恵"などに対して、より思考を巡らせた案があればよかった。

従来のシンポジウムの形式を単に批判するだけではなく、相応しいシンポジウムの形を導出する姿勢を期待したい。シンポジウムは単なる井戸端会議でもなく、何かに新しいものを創出するために向かった、そのような形を期待している。

/ written by Daiki Nakagawa

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